工場内通路を走行する電動式運搬車両(ユニエレカー)の 事故・トラブルを未然に防ぎたい
株式会社ブリヂストン那須工場様 導入事例
お客様と検証を重ね構築したIPカメラソリューションで、現場の安全意識を改善
株式会社ブリヂストン 那須工場様
工場内の交差点で一時停止や徐行をしない電動式運搬車両(ユニエレカー)が多い、という問題に頭を悩ませていた株式会社ブリヂストン那須工場様。
この課題を解決したのが、コニカミノルタのI P ネットワークカメラシステム「MOBOTIX」でした。カメラ本体に内蔵した動体検知機能と録音・スピーカー機能を活用し、社内安全ルールを守らない車両に、音声で警告音を発するシステムを構築。コニカミノルタ担当者との半年にわたる綿密な打ち合わせと検証により、「MOBOTIX」単体の機能で作業スタッフの注意を効果的に喚起できるソリューションが完成。現場の安全意識の改善に大きな成果を上げています。
この課題を解決したのが、コニカミノルタのI P ネットワークカメラシステム「MOBOTIX」でした。カメラ本体に内蔵した動体検知機能と録音・スピーカー機能を活用し、社内安全ルールを守らない車両に、音声で警告音を発するシステムを構築。コニカミノルタ担当者との半年にわたる綿密な打ち合わせと検証により、「MOBOTIX」単体の機能で作業スタッフの注意を効果的に喚起できるソリューションが完成。現場の安全意識の改善に大きな成果を上げています。
お客さまの課題
- 工場内の交差点で、一時停止しない車両が多い
- 工場のアラームと混同せずに注意喚起を図りたい
- 死角が多く、交通量も多い交差点を見張りたい
解決のポイント
- 「MOBOTIX」の動体検知機能を車両検知に活用
- 録音した音声を、スピーカー機能で警告に利用
- 360°広角レンズで、広い範囲を死角なく監視
MOBOTIX導入における満足ポイント
- 現場の視点で考え、一緒にソリューション構築する姿勢
- 「MOBOTIX」単体で工場内車両の事故・トラブルを改善
- 工場の安全や防災に対応できる先進の機能と将来性
お客さまインタビュー
那須工場 製造第2 課 加硫係
職長 加藤 真一 様
職長 加藤 真一 様
北関東生産本部 安全・防災改善標準室
平山 伸一 様
平山 伸一 様
導入の背景
人と電動式運搬車両(ユニエレカー)頻繁に行き来する製造現場
ブリヂストングループの重要な生産拠点として、乗用車用ラジアルタイヤ、モーターサイクル用タイヤ、農業機械用、産業車両用タイヤまで幅広く生産している那須工場様。多くの作業スタッフとともに、フォークリフトや材料を運搬する電動式運搬車両(ユニエレカー)が頻繁に行き交う工場内、作業現場では「安全はすべてに優先する」の安全宣言のもと、一人ひとりの安全意識の向上に力を入れています。
「工場内は、人と車両が同じ通路上を通行しています。その不安全状態と不安全行動が我々の課題でした」。お答えいただいたのは、工場全体の安全を管理する安全専任職長に就いていた加藤様。「工場内では、一般の道路のように一時停止や徐行が求められますが、それが徹底できていない。個人任せになっていました」と話されるのは安全・防災改善標準室、セーフティーエンジニアの平山様。主要な交差点にモニタリングカメラを設置していましたが、確認できるのは静止画だけ。安全をしっかり見守っているとは言えませんでした。
「工場内は、人と車両が同じ通路上を通行しています。その不安全状態と不安全行動が我々の課題でした」。お答えいただいたのは、工場全体の安全を管理する安全専任職長に就いていた加藤様。「工場内では、一般の道路のように一時停止や徐行が求められますが、それが徹底できていない。個人任せになっていました」と話されるのは安全・防災改善標準室、セーフティーエンジニアの平山様。主要な交差点にモニタリングカメラを設置していましたが、確認できるのは静止画だけ。安全をしっかり見守っているとは言えませんでした。
工場内道路の事故やトラブルを未然に防ぎたい
社内安全ルールを無視して通路を走る車両による事故やトラブルを未然に防ぎたい、それがお二人の考えでした。
「交差点の停止線で止まらない車両が一部見受けられる。しかも止まらない車に警告を与える適切な手段がありません」(平山様)。
「注意ポスターや監視カメラだけでなく、何か新しい働きかけが必要だと考えていました」(加藤様)。
AI とセンサーを組み合わせ、停止線を越えたらアラームを出すシステムができないかなど、いろいろと方策を練っていたときに、那須工場内の成型工程のモニタリングで成果を上げていたコニカミノルタのIPネットワークカメラシステム「MOBOTIX」を紹介されました。「その中の車両の動きを検知できる機能と、360° 周りを見渡せる視野の広さ、それが工場内の安全に活かせるのではないか、と考えました」(加藤様)。さまざまな点から検討した結果、導入が決定しました。
「交差点の停止線で止まらない車両が一部見受けられる。しかも止まらない車に警告を与える適切な手段がありません」(平山様)。
「注意ポスターや監視カメラだけでなく、何か新しい働きかけが必要だと考えていました」(加藤様)。
AI とセンサーを組み合わせ、停止線を越えたらアラームを出すシステムができないかなど、いろいろと方策を練っていたときに、那須工場内の成型工程のモニタリングで成果を上げていたコニカミノルタのIPネットワークカメラシステム「MOBOTIX」を紹介されました。「その中の車両の動きを検知できる機能と、360° 周りを見渡せる視野の広さ、それが工場内の安全に活かせるのではないか、と考えました」(加藤様)。さまざまな点から検討した結果、導入が決定しました。
導入の効果
「MOBOTIX 」の360°カメラと動体検知機能を活用
1台で交差点を死角なく見渡せる360° 全方位カメラ
「MOBOTIX」は、カメラ自体にCPU と記憶媒体が搭載されており、動体検知、照度、温度、マイクなど多彩なセンサー機能を搭載した先進のカメラシステムです。
今回、人と車両の安全のために構築されたソリューションは、まず「MOBOTIX」が、動体検知機能で交差点の停止線で止まらない車両を検知、本体内蔵のスピーカーから録音された音声で警告を発します。「警告は “止まらないと怪我するぞ!” とか“ 危ないぞ! 止まってください” というスタッフの声。アラームではなく音声を使ったのは、やはり肉声のほうが注意を喚起できるというのが一つ。もう一つは、工場内では常にどこかで機器のアラームが鳴っているので、機械的なアラームだと混同してしまうのではないかと考えたからです」(加藤様)。
「MOBOTIX」が設置されたのは、人と車両の交通量が多くまた死角が多い交差点です。十字交差しているのではなく、クランク状になっているためトラブルや事故が起こりやすい交差点です。「単純な十字路ではないので、広い範囲の監視が必要でした。当初3 台のカメラが必要と思われましたが、死角なく全方位が見渡せる『MOBOTIX』の360° カメラのおかげで、1 台で済みました」(平山様)。
今回、人と車両の安全のために構築されたソリューションは、まず「MOBOTIX」が、動体検知機能で交差点の停止線で止まらない車両を検知、本体内蔵のスピーカーから録音された音声で警告を発します。「警告は “止まらないと怪我するぞ!” とか“ 危ないぞ! 止まってください” というスタッフの声。アラームではなく音声を使ったのは、やはり肉声のほうが注意を喚起できるというのが一つ。もう一つは、工場内では常にどこかで機器のアラームが鳴っているので、機械的なアラームだと混同してしまうのではないかと考えたからです」(加藤様)。
「MOBOTIX」が設置されたのは、人と車両の交通量が多くまた死角が多い交差点です。十字交差しているのではなく、クランク状になっているためトラブルや事故が起こりやすい交差点です。「単純な十字路ではないので、広い範囲の監視が必要でした。当初3 台のカメラが必要と思われましたが、死角なく全方位が見渡せる『MOBOTIX』の360° カメラのおかげで、1 台で済みました」(平山様)。
現場とコニカミノルタとで創り上げたソリューション
プロジェクトは5 月半ばからスタートして12月から運用に入りました。「約6 カ月間、適正に稼働させるために試行錯誤を重ねました」(平山様)。コニカミノルタの担当者が何度も現場に足を運び、加藤様、平山様と打ち合わせを重ね、システムの検証をしながら創り上げていきました。
「最初は、停止線を通り過ぎたら警告をしようと考えていました。しかし実際にやってみたら、常に鳴っているという状況になってしまって……」(加藤様)。これも協議の結果、停止線に止まらなかった車両だけを検知し、警告をするように変更しました。そのため、2 カ所のエリアで侵入検知を行い、指定した時間内に別エリアに侵入したときに警告音を出す仕組みを考案。トライ&エラーを繰り返し、最適な位置、時間、設定を割り出し、システムを詰めていきました。
「これまで業者さんに意思を伝えるには、社内のIT 担当者を通すというのが通常でした。実際に業者の担当者に現場に入ってもらって、一緒にシステムを構築していくというのは初めての経験でした」(平山様)。
「ワンクッションなく、直接話ができるからレスポンスもスピーディーで的確。コニカミノルタさんの対応には120% 満足しています」(加藤様)と、おっしゃっていただきました。
「最初は、停止線を通り過ぎたら警告をしようと考えていました。しかし実際にやってみたら、常に鳴っているという状況になってしまって……」(加藤様)。これも協議の結果、停止線に止まらなかった車両だけを検知し、警告をするように変更しました。そのため、2 カ所のエリアで侵入検知を行い、指定した時間内に別エリアに侵入したときに警告音を出す仕組みを考案。トライ&エラーを繰り返し、最適な位置、時間、設定を割り出し、システムを詰めていきました。
「これまで業者さんに意思を伝えるには、社内のIT 担当者を通すというのが通常でした。実際に業者の担当者に現場に入ってもらって、一緒にシステムを構築していくというのは初めての経験でした」(平山様)。
「ワンクッションなく、直接話ができるからレスポンスもスピーディーで的確。コニカミノルタさんの対応には120% 満足しています」(加藤様)と、おっしゃっていただきました。
「MOBOTIX」設置前に比べ、ルール順守が大きく改善
導入後、現場の安全意識は大きく改善。「停止しないと実際に声で注意されるので、みんなビクッとして止まってくれますね」(加藤様)。「やはりカメラで見られているという意識があるのか効果は大きいです。導入の目的である意識付けが図れて、見られていなくても皆がルールを守り停止線で止まるようになりました」(平山様)。
ただ、ときおり利用者から、ちゃんと一時停止しているのに注意される、と言われることもあるそうです。「でも、そういう声が出るということは、ちゃんと守ってくれているということ。前向きのクレームと受け止めています」(加藤様)。「本当に守っているかどうかは、カメラの記録映像を見ればわかりますからね」(平山様)。記録装置内蔵で、後から簡単に映像確認できるのも「MOBOTIX」ならではのメリットです。
ただ、ときおり利用者から、ちゃんと一時停止しているのに注意される、と言われることもあるそうです。「でも、そういう声が出るということは、ちゃんと守ってくれているということ。前向きのクレームと受け止めています」(加藤様)。「本当に守っているかどうかは、カメラの記録映像を見ればわかりますからね」(平山様)。記録装置内蔵で、後から簡単に映像確認できるのも「MOBOTIX」ならではのメリットです。
今後の展開
さらに安全の意識を広げていきたい
「MOBOTIX」の設置で始まった安全への意識改善は、那須工場全体を巻き込んで大きく広がりつつあります。
「音声のアラートも、今は私の声を録音して聞かせていますが、マンネリ化を防ぐためにもレパートリーを増やしていきたい。工場長や役員の声を使ってさらに認知を高めていく計画も進行中です」(加藤様)。
設置箇所についても、「今は1箇所ですが、効果がしっかり確かめられたので、さまざまな交差点にどんどん増やしていきたいですね」(平山様)。「MOBOTIX」が高めた安全意識は、さらに広がっていく予定です。
「音声のアラートも、今は私の声を録音して聞かせていますが、マンネリ化を防ぐためにもレパートリーを増やしていきたい。工場長や役員の声を使ってさらに認知を高めていく計画も進行中です」(加藤様)。
設置箇所についても、「今は1箇所ですが、効果がしっかり確かめられたので、さまざまな交差点にどんどん増やしていきたいですね」(平山様)。「MOBOTIX」が高めた安全意識は、さらに広がっていく予定です。
「MOBOTIX」のさらなる進化に期待
今後は、「MOBOTIX」を工場内の車両安全だけでなく、防災をはじめ安全面でのさまざまな活用を考慮中とのこと。「例えば、一人作業時の転倒防止とか、あるいは動体検知をさらに進めた人検知はできないか研究中です」(加藤様)。
「MOBOTIX」の7シリーズは、AI 機能を搭載して高度なニーズに応えられる新製品。「『MOBOTIX 』のさらに進化したさまざまな機能を、より精度の高い事故防止、安全対策に役立てたい。今後もいろいろと相談させていただくつもりです」(平山様)。今回は、「MOBOTIX」を活用して車両安全を大きく改善されたブリヂストン那須工場様を取材しました。
「MOBOTIX」の7シリーズは、AI 機能を搭載して高度なニーズに応えられる新製品。「『MOBOTIX 』のさらに進化したさまざまな機能を、より精度の高い事故防止、安全対策に役立てたい。今後もいろいろと相談させていただくつもりです」(平山様)。今回は、「MOBOTIX」を活用して車両安全を大きく改善されたブリヂストン那須工場様を取材しました。
「MOBOTIX」システム構成概要図
担当営業から
お客様の現場に入り込み、一緒に創り上げたソリューション
今回、ブリヂストン那須工場様に導入いただいた「MOBOTIX」ソリューションは、お客様と一緒に考え、意見を交換し、解決策を模索した案件です。実際に現場を見て、利用する方のお話を聞き、システムを組み上げていきました。車両のスピード、車両と人との関係、連続して車両が来る場合など、さまざまなケースや条件を調べ、検証し、適正な解を導くことができました。IoT やデジタル化がいくら進んでも、やはりお客様のお困りごとに応えるには、お客様のすぐ身近でお困りごとに答えていくことが大切。それが我々の目指すソリューションの理想です。今回は、工場内の安全意識向上という明確な効果が得られたとともに、満足度が高いと言っていただけたことは、何よりも嬉しいです。お客様プロフィール
名 称:株式会社ブリヂストン 那須工場
住 所:( 本社)東京都中央区京橋三丁目 1番1号
(那須工場)栃木県那須塩原市東大和町3-1
設 立: 那須工場設立1962 年3 月
従業員数: 14,705 名(那須工場 約800 名) 連結従業員143,509 名(2018 年12 月31 日現在)
事業内容:
タ イ ヤ: 乗用車用、トラック・バス用、建設・鉱山車両用、産業車両用、農業機械用、航空機用、二輪自動車用のタイヤ・チューブ、タイヤ関連用品、リトレッド材料・関連技術、自動車整備・補修、タイヤ原材料 ほか
化 工 品:自動車関連部品、ウレタンフォーム及びその関連用品、電子精密部品、工業資材関連用品、建築資材関連用品 ほか
U R L: https://www.bridgestone.co.jp/
住 所:( 本社)東京都中央区京橋三丁目 1番1号
(那須工場)栃木県那須塩原市東大和町3-1
設 立: 那須工場設立1962 年3 月
従業員数: 14,705 名(那須工場 約800 名) 連結従業員143,509 名(2018 年12 月31 日現在)
事業内容:
タ イ ヤ: 乗用車用、トラック・バス用、建設・鉱山車両用、産業車両用、農業機械用、航空機用、二輪自動車用のタイヤ・チューブ、タイヤ関連用品、リトレッド材料・関連技術、自動車整備・補修、タイヤ原材料 ほか
化 工 品:自動車関連部品、ウレタンフォーム及びその関連用品、電子精密部品、工業資材関連用品、建築資材関連用品 ほか
U R L: https://www.bridgestone.co.jp/
2008年よりタイヤのグローバルシェアナンバー1を保持しながらも、常に上を目指す姿勢を忘れず、全社を挙げて「業界において全てに『断トツ』」を目標に、技術面、ビジネス面でイノベーションを図ることで、質の高い製品とサービスを提供し続ける。タイヤ以外にも工業用コンベアベルトをはじめ、ウレタンフォームやFRP 素材の開発、半導体関連部品やOA 機器部品等、多角化事業を推進。世界150カ国以上に及ぶ販売網、170 以上の生産拠点というネットワークを最大の強みとして、人々の生活を「足元から」支える。
記載されている情報は取材時のものであり、閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。(取材時:2020年2月)
記載されている情報は取材時のものであり、閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。(取材時:2020年2月)
導入した製品について
デザイン性に優れた筐体で、
360°超広角監視を実現
壁や天井に埋め込むことができ、セキュリティーカメラというよりも埋め込みスピーカーのようなデザイン性ながら、360°全方位画像を高解像度で提供します。薄型の形状で目立ちにくく、どんな環境にも溶け込みます
MOBOTIXの革新性
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Case 導入事例 vol.100
株式会社ブリヂストン 那須工場様
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コニカミノルタ ジャパン株式会社
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