今さら聞けない!デジタルマーケティングとWebマーケティングの違い
公開:2021年4月20日(火)| デジタルマーケティング
近年、デジタルマーケティングという言葉が広まり、多くの場所で使われています。しかし、きちんと意味を理解せずに使用している人もいるかもしれません。
そこで、今回のコラムでは、「デジタルマーケティングって何?」「Webマーケティングとどう違うの?」という疑問に対し、これらの用語の定義や、デジタルマーケティングの具体的な活用法についてを解説します。
デジタルマーケティングとWebマーケティングの違い
デジタルマーケティングとWebマーケティングは、同じインターネットの技術を活用して行う施策であることから、同じものとまとめられがちです。皆さんも同じ意味合いとして捉え、日々の会話で使っていませんか?
Googleトレンドで2つの用語の検索状況を調べると、2000年代前半は「Webマーケティング」が多く使われていましたが、徐々に「デジタルマーケティング」も検索される頻度が増えています。
では、この2つの用語の違いはどこにあるのでしょうか。
この2つの用語の大きな違いは、扱っているコンテンツ範囲の違いにあります。
Webマーケティングとは
Webマーケティングとは、WebサイトやWebサービスを活用して行うマーケティングのことです。つまり、消費者をWebサイトへ集客・誘導し、製品やサービスを認知し、そこで消費者が製品を購入したり、サービス契約を申し込んでもらうために行う取り組みのことです。
Webマーケティングの特徴としては、取り組み(施策)の効果をデータで追える点です。消費者がWebサイト上でどのような行動をしたか、また、その消費者がどのような属性を持つ人なのか…など、ツールやサービスを使って、オンライン上での行動データを計測することができます。
●Webマーケティングの一般的な施策・手法
- リスティング広告/アドネットワーク広告
- SEO
- SNS
- コンテンツマーケティング
- メールマーケティング
- アフィリエイト
- LPO(ランディングページ最適化)
- EFO(エントリーフォーム最適化
など
デジタルマーケティングとは
デジタルマーケティングはWebマーケティングとは違い、Webサイトだけではなく、提供しているアプリやメルマガなどのデジタルコンテンツ、SNSなどのデジタルメディア、デジタルデバイスなどのデータを活用するマーケテイングのことを言います。そのため、Webマーケティングよりは広義な意味で捉えられています。
●デジタルマーケティングの一般的な施策・手法
上記のWebマーケティングの一般的な施策・手法に加え、
- ビックデータ
- マーケティングオートメーション(MA)
- CRM
- IoT
- VR
- デジタルサイネージ
- フィンテック
などがあります。
なぜ今デジタルマーケティングが必要なのか
近年ではインターネット利用率の向上、企業のテレワーク導入、クラウドサービス利用等により、個人でも、企業でも、デジタル化が飛躍的に進んでいます。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進により、デジタルを活用したビジネスモデルが確立されてきています。
消費者の購買行動も変化しており、これに伴い、企業側もこれまでのマーケティング・営業手法が通用しない状況となっています。
トライベック・ブランド戦略研究所が実施した「BtoBサイト調査 2020」の調査結果でも、仕事上の製品・サービスの情報源として選ばれたのは、「企業のWebサイト」「カタログ・パンフレット」「業界サイト・専門サイト」など、デジタルチャネルで情報取得できるものが上位を占めていました。
出典:トライベック・ブランド戦略研究所:BtoBサイト調査 2020
消費者が製品やサービスの選定から購入に至るまでの接点は、従来の店舗来店や展示会、セミナーなどオフラインのタッチポイントから、Webサイト、電子カタログ、オンラインセミナーなどオンラインに切り替わっています。この状況を理解し、企業側もターゲット顧客の購買行動を意識したアプローチ手法を考える必要があるのです。
従来のお客様のもとへ足を運び、対面での営業・商談が難しい状況になったことで、より営業手法の見直しに拍車がかかりました。この状況下において、迅速にデジタル対応へシフトし、リアル対応と同じもしくはそれ以上の価値を消費者に提供できることが企業側に求められるようになり、対応に遅れをとっているとデジタルマーケティングの必要性を痛感することになります。
デジタルマーケティングの手法
ここではよく利用されるデジタルマーケティングの手法をご紹介していきます。
デジタル広告やSEOの活用
いいサービスや製品を開発しても、それをまず知ってもらう必要があります。自社のWebサイトに情報を掲載しただけでは、サイトへの集客ができていないと、なかなかターゲット顧客に認識してもらうことすらできません。
そこで重要になってくるのが、デジタル広告とSEOによる集客施策です。
サービスや製品を認知してもらうために、デジタル広告施策では、検索結果ページやメディアサイト等に広告を掲載し、ターゲット顧客の興味を引き付けつつ、自社サイトへ誘導を行います。また、SEO対策※ では、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、自社のサービスや製品に関連するキーワードで検索した際に、自社のページができるだけ上位に表示されるようにして、自然検索によるサイトへの集客を増やします。
※SEO対策とは、検索結果でページが上位に表示されるように対策をすること。
SNS活用
多くの人がSNSを使用していますが、最近では企業もSNSを活用される割合が増えてきました。
しかし一概にSNSといっても、SNSのサービスによって特徴が異なるため、それぞれ適した表現方法をすることが必要となります。
例えば、Instagramではハッシュタグを使いこなし、映える写真が必要となります。Twitterであれば、投稿を流しながらでも目に留まるような情報の投稿、かつ、リツイートで投稿記事を拡散し、より多くの人に共感してもらえるような書き方をすることが必要です。それぞれの性質にあったコンテンツを展開が求められます。
また、SNSのサービスによって、利用者の年齢層にも差があるので、ターゲット顧客層に応じて、活用するSNSを選びましょう。
オフラインデータとオンラインデータの統合
デジタルマーケティングと聞いてしまうと、オンライン上のデータだけを扱ったマーケティングだと思ってしまうかもしれません。しかし、最近ではオフラインtoオンライン、オンラインtoオフラインと融合させて活用するケースが増えています。
例えば、スマートフォンのアプリケーションを使い、実店舗でポイントカードを取得する、Webサイト上でクーポンを発行し店舗で利用する、などもオンラインとオフラインの融合です。このように、オフライン・オンライン関係なく活用できるマーケティング手法がデジタルマーケティングであり、オフラインデータを上手に活用していくことが、これからのデジタルマーケティングには必要不可欠になっていきます。
ネット(オンライン)×リアル(オフライン)で消費者の行動をデータで取得し分析することで、新たな顧客体験の提供を可能にすることができます。
マーケティングオートメーションを活用した顧客の集客、育成、選別
マーケティングオートメーション(MA)は売れるための仕組みづくりを自動化するツールです。
企業で多くの顧客を抱えている場合、顧客情報を管理し、それぞれの顧客に合わせたメール配信などを行っていくのは大変な作業となります。
そこでマーケティングオートメーションを活用し、効率的にメールの配信自動化を行うことで無駄を省くことが可能となります。
さらに、MAでは顧客がさまざまなデジタルチャネル(Webサイト、SNS、メール)上で見込顧客の行動を可視化することもできます。そのため、自社のサービスや製品に興味を持っていそうな顧客を選別し、営業にその情報を共有し、商談に繋げることで、限りあるリソースを最大限に活用することが可能になります。
※マーケティングオートメーション(MA)について詳しく知りたい方は、「マーケティングオートメーション(MA)とは?導入前に意識しておきたいポイント」の記事を是非ご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「デジタルマーケティング」と「Webマーケティング」の違いはご理解いただけたでしょうか。
デジタルマーケティングをこれから始めようとしている方は、是非これらの方法を取り入れてみてください。
また、これまで紹介した取り組みを、自分たちだけで対応することが難しいと感じていらっしゃる方もいると思います。
コニカミノルタジャパンではデジタルマーケティングの活用をお手伝いさせていただくサービスがございます。本記事をお読みいただき、是非お話を聞いてみたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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