close

製品情報

おすすめ情報

  • よくあるご質問
  • お問い合わせ
  • 情報機器用語集

close

導入事例

新着導入事例

close

サポート

よくあるご質問、OS対応状況、お問い合わせ窓口を掲載しています。

かんたんサポートナビ

かんたんサポートナビでは製品カテゴリからサポート情報を素早く、簡単にお探しいただけます。

close

ダウンロード

各製品のドライバーやアップデートプログラム、関連ユーティリティー、ソフトウェアなどのダウンロードができます。

製品カテゴリからダウンロード情報を素早く、簡単にお探しいただけます。

  • プリンタードライバー
  • 関連ユーティリティー
  • ソフトウェア
  • カタログ(PDF形式)
  • ユーザーズガイド/取扱説明書(PDF形式)
  • お問い合わせ
  • OS対応状況

グロースハックとは?
分析と改善を積み重ねてサービスを急成長させよう

更新:2022年01月11日(火)| 公開:2022年01月11日(火)| データ分析

グロースハックとは?分析と改善を積み重ねてサービスを急成長させよう

近年、マーケティングでグロースハックという手法が注目されています。マーケティング部門の求人で「グロースハッカー」という職種が募集されていることを目にした方もいるのではないでしょうか。グロースハック手法を用いて会社・サービスを急成長させた有名な例に、Facebook、Instagram等のSNSサービスが挙げられます。これらのSNSサービスはもとより秀逸なものですが、急成長できたのはグロースハック手法の影響が大きいといわれています。
そもそもグロースハックとは何か、グロースハックがサービスの成長になぜ有効なのかについて解説していきます。

グロースハックとは?

グロースハックとは、成長を意味する「growth」と、コンピューターをハッキング(解析・構造分析)する「hack」を組み合わせた造語です。データを収集・分析し、それに基づいて課題を抽出、その課題を解決するというサイクルを通じてサービスを進化させていく手法です。Webマーケティングに使われることが多いですが、分析から改善につなげるという方法は汎用的で、特定の分野に限らず、さまざまなサービスの改善に活用できるでしょう。

このグロースハック手法を活用する意義は、「サービスや製品の品質を改善し続けることで、顧客満足度を向上させる」ことが可能なことです。サービス・製品が市場に受け入れられるためには、顧客のニーズに対応しており、競合より優れている必要があります。しかし、リリース直後すぐに市場に歓迎されるサービス・製品は多くはありません。しかも、現代はビジネスのスピードが早く、製品開発に多くの時間を費やすことができません。グロースハックは、開発の段階からニーズを取り入れ、リリース後も顧客からのアンケート情報等に基づいて常に改善を重ねていきます。そのため、ニーズに合致しない製品・サービスをリリースしてしまうことも少なくなり、リリース後も常にニーズ適合のための改善をしていくので、ビジネスの成長スピードが早くなるといわれています。

従来のWebマーケティングとの違い

従来のWebマーケティングにおいても分析・改善は行われてきましたが、主に広告やSEO、SNS等の施策が分析対象の中心となっていました。それに対して、グロースハックは広告等の施策レベルだけでなく、製品・サービスそのものまで改善の対象を広げていることが特徴です。グロースハックが“マーケティングを成功させるための手法”という視点ではなく、もう一段上の“会社を成功させるための手法”という視座から語られることが多いのは、施策レベルではなく製品・サービス単位から改善を積み重ねていくからです。

グロースハックの成功事例

グロースハックのイメージをよりつかんでいただくため、成功事例を見ていきましょう。

Dropbox

Web上にデータを格納しておける倉庫を作る、いわゆるオンラインストレージをリリースしたのがDropboxです。画期的なサービスとして市場に瞬く間に受け入れられましたが、顧客の伸長が頭打ちとなる局面を迎えた時期がありました。

その際に、新規客の導入経路を分析したところ、ほとんどの新規客が紹介から流入していることが分かりました。そこで、紹介から利用を開始したユーザーに250MBのストレージを追加する特典を付与し、紹介を行った側にも同様のストレージを追加するプランを発表しました。その結果、60%の新規登録者を記録したとのことです。さらには、登録案内のA/Bテストを通じてLPOを実施するといったようにプロモーションも改善し、最終的には、10万人程度だったユーザーを1年程度で40倍の400万人まで増加させることに成功しています。

上記例では「顧客が頭打ちで新規客が伸びない(問題点の把握・発見)」、「多数の新規客が紹介である(分析による課題発見)」、「紹介された側と紹介側に特典を付与(サービス改善)」、「LPOの実施(プロモーション改善)」という流れで、問題を把握し、その原因をデータをもとに分析して課題発見、解決策を立案しています。これがグロースハックの基本的な流れとなります。

Instagram

写真を投稿できるSNSサービスとして利用者数を爆発的に伸ばしたのがInstagramです。

Instagramは後発ということもあり、ユーザーはInstagramだけでなく、FacebookやTwitter等、ほかのSNSサービスも同時に利用していることが分かりました。そこで、InstagramはFacebookやTwitterと同時に写真を投稿できるサービスをリリースしました。これにより、複数のSNSを利用するユーザーの利便性が高まるとともに、ほかのSNSのサービスに投稿した写真を見てInstagramを知るきっかけづくりにもなりました。その結果、Instagramは利用者数を大幅に伸ばしたといわれています。

もしも、InstagramがほかのSNSと同時に利用されていることをデータ分析などから把握していなければ、ほかのSNSを競合ととらえ、シェアを奪うことをマーケティング目標としていたかもしれません。そうなれば、ここまでの急成長を遂げることは難しかったでしょう。データの収集・分析による的確な課題の発見が、成長するためのポイントとなることがInstagramの事例から分かります。

グロースハックの実施方法と成功するためのポイント

グロースハックは、データを収集・分析し、課題を発見して解決策を導くことで、製品・サービスを改善し続ける手法です。ただし、手当たり次第にデータを集めて分析するのではなく、ユーザーの購買プロセスを見える化し、その行動やユーザー像を分析していくことが重要です。ここでは、グロースハックに利用される代表的なフレームワークのひとつである「AARRRモデル」をご紹介しましょう。

AARRRモデル

  • Acquisition(獲得:新規ユーザーの獲得フェーズ)
  • Activation(活性化:実際に利用してもらうため工夫を増やす)
  • Retention(継続:より長く継続して利用してもらえるようにする)
  • Referral(紹介:口コミを通じて紹介してもらうことを目指す)
  • Revenue(収益:収益を最大化できる仕組みを作る)

上記の5つの視点から行動を分析し、課題を発見していきます。「獲得」と「紹介」がユーザーの量を表し、「活性化」と「継続」がサービスの質を表します。そして、最終的な成果として「収益化」を確認するというモデルとなっています。すべての指標を向上させることができれば理想的ですが、資源が限られるなか、それは難しいのが現実です。そこで、データの収集・分析を通じて、最も収益化を阻害している要因(ボトルネック)を発見し、その改善に集中することがポイントとなります。

ただし、上記のAARRRモデルに固執することなく、自社のサービス・製品に合致する購買プロセスをもとにサービスの改善を図るとよいでしょう。

成功のためのポイント

グロースハックを成功させるためのポイントには「データ重視」「常に改善する」があります。

経験や勘に頼らずデータを重視する

DropboxやInstagramの事例を見ても、グロースハックを成功させるためにはデータから知見を得ることが重要であることが分かります。データをどう収集するか、どう分析し課題を発見するか、データリテラシーがグロースハックを成功させられるかどうかのポイントと言えます。「データを扱うノウハウがない」「本業が忙しくデータと向き合う時間がない」という場合には、外部ベンダーに依頼することも有効な手段です。コニカミノルタジャパンでは、データ分析を活用したマーケティングの自走支援や分析代行サポートが可能です。お気軽にご相談・お問い合わせくださいませ!

改善を積み重ねる

グロースハックは一度の分析で終わることはありません。サービスをリリースしている限り、常に改善を積み重ねていく必要があります。別業務の片手間ではなかなか成果が出にくいため、グロースハッカーとして選任を設けている企業もあります。コニカミノルタジャパンでは、マーケティング戦略策定や、調査・データ分析など幅広いサービスを取り扱っておりますので、お気軽に強談ください。

グロースハックで事業を飛躍させよう

グロースハックは、データを収集・分析し、サービスを改善し続けるという一見地味な印象を与える手法ですが、Dropbox やInstagramの実例にあるように、製品・サービスの成長を飛躍させる可能性がある手法です。大きな改善はなかなか実行しにくくとも、小さな改善を積み重ねていくことは可能でしょう。小さな改善がユーザーのニーズを的確にとらえていれば、製品・サービスの成長に繋がるでしょう。自社にグロースハック手法を取り入れ、事業を飛躍させていきましょう。

デジタルマーケティングでお悩みの方は、お気軽にご相談ください