【GoogleAnalytics】レポート効率化!スプレッドシート活用のすべて
更新:2020年2月14日(金)| 公開:2020年2月14日(金)| その他
Webサイトを運営する上で「アクセス解析」「分析」「改善」のプロセスはまさに必須。
それらの1stステップとなる「アクセス解析」に、多くのサイト運営者は「Google Analytics」を使用されているのではないでしょうか。
ところが、GoogleAnalyticsの数字から肝心のレポートを作成する際に、「すべて手動でやっているから、もう限界…。」「かかる時間が膨大!」という声もよく聞こえてくるもの。
そこで本コラムでは、そんな方々のために「スプレッドシート」を活用したレポート作成時間の短縮・効率化をご紹介します。図解で詳しく説明していきますので、ぜひ日頃のサイト運営にお役立てくださいね!
目次
スプレッドシートでできること
スプレッドシートを用いたアクセス解析レポートは、基本的にGoogle Analyticsのアドオンを使用します。設定をすれば、いつでも・簡単にGoogle Analyticsのデータの中から、自分が必要としているデータを一括で入手することができます。
スプレッドシートとGoogle Analyticsを連携させると、主に3つの機能を利用することができます。
- データのインポート
- データの更新
- データの自動更
本コラムでは、「スプレッドシートとGoogle Analyticsの連携方法~データのインポート方法」までを、ご紹介します。
手順1: アドオンの取得とアカウント連携
まずは、アドオン(拡張機能)の登録とアカウント連携です。
1.ツールバーの「アドオン>拡張機能」からGoogle Analyticsを追加
2.アカウントの認証
クリックを進めると、別ウィンドウで認証が要求されます。Google Analyticsで使用しているアカウントと同じものを登録して下さい。
元の画面でこのポップアップが表示されると、連携は完了です。
注意したいポイント:ブラウザとページのアカウントを同じにする
画像のようにアカウントがAとBでズレていると、別アカウントからのアクセス扱いになります。アクセス権限がないと判定され、データのインポートができなくなってしまうので、注意が必要です。
手順2:「Create New Report」設定
アカウントの連携が完了したら、実際にデータをインポートしていきます。アドオンを追加した後は、ツールバーの「アドオン>Google Analytics」から3つメニューが表示されます。
「Create New Report」で、「Google Analyticsからどんなデータをインポートするのか」の設定を行います。
ここでは、例として、デモアカウントを利用し、
- 「1_PV/SS」という名前のレポートで
- Google Merchandise Storeのマスタービューを使用し、
- All User(セグメントなし)の日毎ページビュー数を呼び出す
という設定をしています。
項目を順番に説明しますね。
Name
インポートするデータ群の名称をつけられます。後述しますが、インポートしたデータシートの名前にもなるので、わかり易い名前(ナンバリング)などしておくことをおすすめします。
Account, Property, View
Google Analyticsのアカウント、プロパティ、ビューを選択します。登録したアカウントで閲覧できる、全てのアカウントが表示されます。
Metrics, Dimentions, Segments
指標・ディメンション・セグメントを選択します。全て英語表記になるので、例えば「Month of the year(出力がYYYYMM)とMonth of Year(出力がMM)」などは、慣れるまで使いづらいかもしれないですね。
「Create New Report」を何回か行うと、以下のような画面を作成することができました。セルを直接編集することも出来ます。
設定内容は、「Report Configration」というシートにまとめられます。シート内の「Configration Options」が、インポートする際設定できる項目の一覧です。カラムで表示されていたもの以外にも、データ数の上限・サンプリングレベルなど、より細かい設定ができます。
手順3:「Run Report」設定
「Run Report」を使って、先に登録した項目を基にGoogle Analyticsからデータをインポートします。ポイントは以下です。
レポートの数が多いだけ時間がかかる
データ項目10個(=シート10枚分)につき、約1分程度かかります。取りたいデータが多い場合は、目的別や、更新頻度別にシートを分けて下さい。
エラーが出たら、内容をよく確認する
リザルト画面のエラー内容は良く確認して下さい。インポートに失敗する大きな要因は、①権限がない、②レポートの値が間違っている、の2つがよく該当します。
Run Reportが完了すると、自動的に新しいシートが生成され、以下のようにデータが出力されます。これで、Google Analyticsのデータがスプレッドシートにインポートできました。
データは個別にシートが生成され、設定した名前がシート名になります。これを基に表やグラフを作っていきます。
手順4:「Schedule」設定
最後に、「schedule」機能についてです。「登録したデータを自動的に更新してくれる」機能で、設定した期間や時間帯ごとに、自動的にデータが更新されます。
「schedule」機能は、
- 毎朝サイトのアクセス状況を確認したい
- 特定のページやイベント等の最新情報を確認したい
一方で、
- 月次でアクセス解析レポートを提出する
- データのバックアップを都度取らないといけない
スプレッドシートとGoogle Analyticsを連携することで、日々のレポート作成時間の短縮に繋がれば嬉しいです!
次回のコラムでは、「インポートしたデータから、自動的にレポートを作成するにはどうすれば良いか」についてご紹介する予定です。
*それぞれのツールに関する情報は、Googleの公式サイトをご覧ください。
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著者プロフィール
コニカミノルタジャパン株式会社
デジタルマーケティング開発部
カスタマーエクスペリエンスグループ Webプロダクションチーム
福永 果林
2019年コニカミノルタジャパン入社、web制作・アクセス解析関連の業務を担当。
学生時代に、コンテンツのライティングやサイト全体のアクセス解析・SEO改善などを手掛けていました。現在は、当時の経験を活かしながら日々アクセス解析の知見の蓄積に努めています。
趣味はお菓子作り。生地を捏ねていると無心になれるので、ストレス解消できています。
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