グローバルサイト構築に取り組む企業が押さえておくべきポイント
更新:2017年8月24日(木)| 公開:2017年8月24日(木)| Webサイト制作
企業のグローバル化の進展に応じて、もはや当たり前となりつつあるグローバルサイト。しかし、手探りのまま構築・運用している企業も少なくありません。
このコラムでは、グローバルサイトについての正しい理解と、構築の際に押さえるべきポイントや注意点を紐解きます。
グローバルサイトとは
事業をグローバル化していく上で必要不可欠なグローバルサイト。
まず理解しなければならないのは、「単に多言語翻訳するだけでグローバルサイトとなるわけではない」ということです。例えば、英語のような複数の国・地域で使用されている言語の場合は、複数地域を考慮したSEO対策が必須です。一方、1つの地域で複数言語が混在している場合は、同じ構造・コンテンツのサイトをそれぞれの言語で用意しなければなりません。このような多地域性や多言語性を考慮して制作されたサイトこそがグローバルサイトと言えます。
グローバルサイトの役割
グローバルサイトの最大の役割は、その地域における「企業の顔」となることです。特に、これからビジネスを展開していく地域に対して、自社がどのような考えを持っているのか?どのような価値を提供できるのか?を伝えるツールとして機能し、ブランディングを左右する最重要要素と言っても過言ではありません。もちろん、自社の製品・サービスを的確に訴求することで、その地域の潜在ユーザの見込み度を高めていくというマーケティングコミュニケーションとしての側面も見落とせないでしょう。
グローバルサイト構築で押さえるべきポイント
では、具体的にグローバルサイトを構築する際、どのような点を押さえるべきなのかを見ていきましょう。
正しいSEOキーワードの設定
グローバルサイトのSEO対策においては、対象となる地域で実際に検索されているワードを設定することが重要です。ある言語のサイトを制作する際に翻訳ソフトなどで翻訳したワードをそのまま使用した場合、その言語を使う地域に住んでいるユーザが実際に使用しているワードとかい離してしまうケースが少なくありません。その地域の文化に精通したネイティブスピーカーと協力してキーワードを検討することがベストでしょう。
一貫したメッセージ戦略
新たにビジネスを展開する地域で企業のブランド価値を高めていくためには、ブランディングを考慮したサイト構築が欠かせません。例えば、地域や言語ごとにサイト構造やデザインが異なる場合、企業のイメージにバラつきが出てしまい、ブランドイメージの一貫性が弱まってしまう可能性が高いです。地域性を考慮しつつも、グローバルで一貫したメッセージを伝えていくことが重要となります。自社のグローバル戦略に沿った形でサイトの方針を策定しつつ、製品・サービスの情報や自社のブランドを表現するコンテンツはグローバルで統一するといった形でブランドイメージの一貫性を強める工夫をすると良いでしょう。
地域性を意識したコンテンツ運用
グローバルサイトを構築する際に欠かせないのが、地域性を意識したコンテンツ運用の視点です。地域が異なればそこに生活するユーザの意識も異なるもの。当然、それぞれの地域に応じたコンテンツ提供が必要となってきます。前述したようなグローバルでの統一性を持たせたコンテンツと、各地域に応じてローカライズされたコンテンツのバランスを見ながら運用すると良いでしょう。
グローバルサイトを構築する際に気をつけたいこと
また、グローバルサイトを構築する際には次の点に気をつける必要があります。
グローバルサイトのあるべき姿を関係者で定義しておく
グローバルで統一したサイトを構築・運用するためには、グローバルサイトの「あるべき姿」、すなわちWebガバナンスを関係各者で定義・言語化した上で、運用体制を構築することが欠かせません。
グローバルサイトの構築では、各地域間での主張の衝突やそれにともなう議論の停滞といった状況に陥ることもしばしば…。 こうした状況を回避するには、あらかじめWebガバナンスを定義・言語化して関係者間で共有することが欠かせません。
最適なCMSを選ぶ
グローバルサイトの運用にあたっては、CMS(Content Management System)の統合をおすすめします。各地域で別々のCMSを使用していると、システム費用や保守費用が増加する可能性が高くなるだけでなく、同種のコンテンツを作成する際にも品質にバラつきが出てしまうからです。
理想としては、サイト制作の段階から統合を考慮したCMS選びを心がけると良いでしょう。具体的には、「OpenText TeamSite」のような大規模CMSがグローバルサイトの運用に適しています。
いかがでしたでしょうか?
このコラムでは、グローバルサイトについておさらいした上で、構築する際に押さえておくべきポイントについて解説しました。グローバルサイト構築の際には、地域性の考慮からCMS選びまで様々な視点が必要なことをご理解いただけたのではないでしょうか?
コニカミノルタでは、コニカとミノルタの合併にともなうグローバルサイト構築で培ったノウハウをもとに、金融企業様や電機メーカー様といったお客様に対して約15年にわたりグローバルサイトの構築をWebガバナンスの策定段階から包括的に支援してきました。グローバルサイト構築を検討中の企業様は、ぜひお問い合わせください。
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