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すぐに始められる!初心者のためのWebサイトのアクセス解析

更新:2021年3月19日(金)| 公開:2020年07月22日(水)| アクセス解析

Webサイトは定期的に更新しているのに、なかなかサイト上でリード獲得や案件獲得といった結果に繋がらないと課題に感じている担当者も多いと思います。

どのような人が、自社のWebサイトを見ているのか、どうして問い合わせや資料ダウンロード、会員登録の数が伸びないのか、その原因を知りたいと思っているけど、何をすべきかが分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな課題を把握するためにはまず、Webサイトを分析する必要があります。特に数値で分析することが可能なのが、アクセス解析です。何だか難しそう、どうやって使うのか全然わかっていない、というビギナーの方でも心配いりません。

本コラムでは、初心者でもすぐに試すことができる「アクセス解析」について、基本的な概念やツールについて解説いたします。現時点のWebサイトを分析してみると、今まで見えてこなかった課題が見えてくるかもしれません。

1.アクセス解析とは

アクセス解析とは、Webサイトにアクセスしてきた訪問者の属性や特性、行動を分析することです。

Webサイトの運営者はアクセス解析をすることで、どんな人が訪問しているのか、サイト訪問者がどこから来たのか、どのページを見て、どんな行動をしたのか(問い合わせ、何もせずにサイトを離れた、など)を把握することができます。

2.なぜアクセス解析が必要なのか

アクセス解析をすれば、顧客(サイト訪問者)の行動や顧客がWebサイトで使いづらいと感じているページなどを把握することができます。サイト訪問者のアクセスデータから、サイトの良い点、悪い点を導き出すことができるのです。

例えば、企業のWebサイトの場合、Webサイトを訪れたユーザーに達成してもらいたい行動があると思います。行動=商談につながるようなお問い合わせ、会員登録、資料請求(ダウンロード)などをイメージしていただければ大丈夫です。その行動はCV(=コンバージョン)と呼ばれており、このCV数を増やすためにアクセス解析が必要になります。

コンバージョンは企業やWebサイトの特性によって異なります。例えば、ECサイトなら商品購入、サービスや製品の紹介サイトなら問い合わせや資料ダウンロードなどになります。

アクセス解析を行うことで、コンバージョンの障壁となっているページを特定することができるため、その改善からCV数の増加を図ることができ、最終的には売り上げにつなげることができます。

3.アクセス解析の目的と何が分かるのか

アクセス解析を身近なものに例えてみましょう。蛇口から出ている水をバケツに溜めていく様子を想像してください。

蛇口から出ている水はWebサイトを訪れるユーザー、水をためるバケツはWebサイトだと思ってください。バケツ(Webサイト)にできるだけ多くの水(ユーザー)をためることで、売り上げなどの成果につながります。

しかし、多くのバケツ(Webサイト)には穴(サイトの不備)が空いているのです。穴が空いているバケツからは水が出てしまいます。ユーザーが求めている情報がサイトに書かれていない、サイトが見づらく情報が探しにくい、など様々な理由でそのサイトを素通りしてしまうというわけです。

せっかくWebサイトを運営しても、サイトを訪れた人を満足できなければ、CVには繋がりません。では、バケツ(Webサイト)に効率よく水(ユーザー)をためるにはどうしたら良いのでしょう。方法としては以下の2つです。

  • バケツの穴(サイトの不備)をふさぐ=CRO(コンバージョン率最適化)※1
  • 蛇口の水(ユーザー)を増やす=SEO(検索エンジン最適化)※2

これら両方がとても重要です。
2つのうち、穴(サイトの不備)がどこに空いているのかを知るためにアクセス解析をおこないます。

※1:コンバージョン率最適化とは、コンバージョン率(お問い合わせ、商品購入など)を上げること
※2:GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワード検索をおこなったときに自社サイトが上位に表示されるようにすること

4.アクセス解析に使われるツール

アクセス解析に使われるツールは世の中に多く存在しています。データの取り方、取得できるデータの指標も異なりますし、無料で使えるもの、有料で使えるものもあります。どのツールを使うかは、自社でどのようなデータを取得したいか、取得したデータをどのように分析・運用していきたいかなどをきちんと検討した上で、最適なツールを選択することをおすすめします。

なお、一般的に企業のWebサイトで使われる割合が高いツールは、「Googleアナリティクス」になります。

アクセス解析ツールから分かること

アクセス解析ツールをサイトに導入し活用することによって、データから以下のようなことが見えるようになります。

  1. どのような人がWebサイトを訪れているか

    Webサイトの訪問者の年代、属性、地域、新規orリピーターの傾向、閲覧環境などを把握できます

  2. Webサイト訪問者は、どこから来ているか

    検索エンジン、外部サイト、Web広告、SNS、メルマガなど、どこからサイトへ来たかが分かります

  3. Webサイト訪問者は、どこを見ているのか

    Webサイトのどの部分をチェックしたか、ページごとの訪問数、直帰率、離脱率などWebサイト内でどのように行動しているかなどが分かります

  4. Webサイト訪問者は、サイト上で何をしたのか(コンバージョン)

    Webサイト上で、訪問者がコンバージョンとなる行動(問い合わせ、資料ダウンロード、商品購入など)を行ったかを把握できます

5.どのように分析するのか

実際にアクセス解析では以下の3点を中心に分析の概要をご紹介します。

  1. トレンドの分析
  2. 集客分析
  3. 行動分析

1.トレンド分析

アクセス解析における『トレンド』とは、簡単に言うとWebサイトの傾向のことです。

Webサイト全体のページビューやセッション、ユーザー数など時系列で見ていくと、Webサイトを訪れる人の傾向が見えてきます。季節や曜日など一定の周期でアクセス数が増えていたり、アクセス数の割に直帰率が高かったり、と推移が分かれば、アプローチを変えていくことができます。

トレンドを分析し、把握することで、正しくWebサイトの課題を見つけることができます。

2.集客分析

Webサイトの課題を見つける1つのポイントとして、どこからWebサイトにやってきたのかを把握することが重要です。Webサイトに訪れる流入元としては、検索エンジン、メルマガ、SNS、Web広告など様々あります。

例えばサイトのアクセス数が急増した場合に、何によって増えたのかを把握することで、Webサイトと流入元の相性が分かり、集客施策に生かすことが可能です。

また、単純なアクセスだけではなく、1回の訪問でどれだけ見てくれているか(ページ/セッション)や1ページのみ閲覧してサイトから離れた割合(直帰率)などを見て、流入元ごとにWebサイトの回遊性を分析し、課題を見つけることも可能です。

3.行動分析

Webサイトを訪れる人がどのページをよく閲覧しているか、最初に見るページはどこが多いかなどを分析します。

例えばサイト全体で直帰率が高い場合はWebサイトに訪れた際に最初に見たページ(ランディングページ)で傾向を確認し、各詳細ページで直帰して問題ないページなのか、トップページなど直帰率が高いと問題のあるページなのかを確認し、後者の場合はなぜWebサイトから離れていく理由はデザインや構造の問題なのか、そもそも内容が分かりにくいのかを分析していきます。
このようにWebサイトに訪れる人の行動で、ページの構造に問題があるのか、内容に問題があるかなどを把握することが可能です。

6.まとめ

Webサイトでリードや案件を獲得したいと思っているWeb担当者の方は、アクセス解析をすることをおすすめします。Webサイトを訪れた人の行動傾向が分かり、よりよいWebサイト運用ができるようになります。

一方で、アクセス解析に詳しくない人が独自で始めるには少しハードルが高いとも言われています。アクセス解析は導入しているものの、どこを見れば良いのかわからない、使い方がわからず操作に戸惑ってしまう、数値は見れるが良し悪しが判断できないなど、アクセス解析の手法を活かせていないケースも多々あります。

コニカミノルタでは、アクセス解析ツールの中でもGoogleアナリティクスの導入・運用のご支援をする機会が多いため、基本操作やお客様の運用に応じた見るべきポイントをレクチャーするご支援が可能です。

また、アクセスログのデータを可視化した分析レポートを作成し、サイト課題に対する改善提案も行っています。今後もこれまでのご支援実績からアクセス解析、サイト分析のノウハウをご紹介していきます。コニカミノルタのアクセス解析の支援内容にご興味をお持ちの方はお気軽に問い合わせください。

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