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みずほフィナンシャルグループ様
WEBサイトリニューアルにおけるCMS導入

プロジェクト成功のカギは、
「標準化」と「コニカミノルタ流テンプレート運営の効率化」

みずほグループ6社の同時統合リニューアルプロジェクト

株式会社みずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)をはじめとするみずほグループ6社は、Webを含むシステムを全体的にリニューアルしました。サイト運営の基盤として、新たにCMS(Autonomy TeamSite/OpenDeploy)を選定し、コニカミノルタがその導入を担当しました。

リニューアル前は、みずほグループ内のみずほ情報総研にて独自開発されたCMSを利用されており、以下が課題であると認識されていました。

  • コンテンツ更新に時間がかかる(世代管理のためのシステム負荷)
  • ワークフローが分断されている(CMSとメールの併用)
  • CMS管理画面の多国語対応が困難
  • 追加改修実施の負荷(工数及び期間)が膨大になる

CMSの再構築にあたっては、安全性などを引き続き確保しつつ、提供サービス(機能)の拡充を図り、且つグループとしてのガバナンス強化を目的に、検討をスタート。
導入に向けた開発体制は、みずほ情報総研を中核とするマルチベンダー方式を採用され、サーバなどのインフラ、Web制作、CMSなど分野ごとに専門ベンダーを選定されました。

TeamSite/コニカミノルタ選定の決め手「大規模導入実績に基づく信頼性」

みずほフィナンシャルグループでは、以下を主要な目的として、CMS及び導入ベンダー選定・決定。

  • 金融機関としての信頼性確保
  • ガバナンス強化(グループ標準の制作ガイドラインへの対応)
  • 標準化によるユーザビリティ、アクセシビリティ対応強化
  • ワークフロー改善、制作から掲載までのスピード向上
  • サイトの制作・開発・運営コスト削減

株式会社みずほフィナンシャルグループ
コーポレート・コミュニケーション部
Web企画チーム
次長
村尾 英嗣氏

特に金融系のグループとしてセキュリティが担保されていることは絶対条件であり、可用性、ユーザビリティ、アクセシビリティなども重要であると、みずほフィナンシャルグループ コーポレート・コミュニケーション部Web企画チーム次長の村尾氏は話します。

「インターネットバンキングなどの取引系や勘定系のシステムが動いていても、フロントとなるWebサイトが停止しては意味がありません。営業情報など、すべての情報の窓口であるWebサイトの可用性を高めて、お客様に確実に情報をお届けする必要があります。また、我々はユーザビリティとアクセシビリティを重視しています。アクセシビリティ規格の“JIS X 8341-3:2010”にも対応し、少なくともシングルAはすべて満たし、ダブルAやトリプルAにも極力対応したいと考えていました」

CMSの選定に関しては、信頼性を前提条件に10製品に絞り込み、さらにガバナンスの強化やWebサイトの品質を担保できるか、XHTMLに 対応しているかなどの観点から2~3製品まで候補を絞っていき、大規模導入の実績が高いTeamSiteを最終的に採用されました。

また、導入を担当するコニカミノルタに対しても、国内複数の大規模サイトへのTeamSite導入実績に基づくコンテンツ移行に関するノウハウ、またパッケージ単体ではカバーしきれない動的モジュール(ナビゲーション管理など)の開発ノウハウへの期待から、プロジェクトへの参画を決定頂きました。

プロジェクトの成否を分けた「コニカミノルタ流テンプレート開発術」と「移行ノウハウ」

みずほフィナンシャルグループでは、TeamSiteを極力カスタマイズせずに開発することにこだわったと、Web企画チーム調査役の春田氏は語ります。「TeamSiteの導入を前提にし、将来的なバージョンアップも見据え、既存のサイトを事前に定義したテンプレートパターンに合うように改修していくことで、導入や運用の手間を省くことを目指していたのです。」

「最初にグループ各社のウェブサイトを分析すると、テンプレートの種類が約100件必要なことがわかりました。そこで、ニュースリリース、為替相場、レポートの3つの要件にまとめ、モジュールレベルで細分化して共通部分を見つけて標準化しました。それ以外のトップページやキャンペーンのページも8つのパターンに集約していくことで開発コストを抑えることができました。」(春田氏)

このテンプレートの開発は、大規模サイトへのCMS導入において、常々コンテンツ移行作業と併せてプロジェクトの成否を分ける最重要課題となります。コニカミノルタの持つ構築ノウハウを総動員して、後述の新方式を含めた実装方法を提案し、開発を実施いたしました。

大規模サイトでのテンプレート開発は、従来通りの考え方で進めると、コスト面や開発スケジュール面に多大なリスクが発生します。コスト面については、更新担当者ごとのWebリテラシーに合わせてしまうと、汎用性のない大量のテンプレートを作成しなければならず、大幅な開発コストが発生します。開発スケジュール面では、制作チーム側でのデザインなどのスケジュール遅延に引きずられるリスクが往々にして発生してしまいます。

それらはいずれも、プロジェクト全体に深刻な事態を引き起こしかねません。これを回避するために、入力側はTeamSiteの持つFormsPublisher入力テンプレートと定義ファイルをセットで運用することで、見かけ上複数テンプレートが存在している状態を準備し、出力側ではベースを通常のHTMLファイルで用意し、動的HTML部品はperlモジュールで生成させる新設計を実装することで、独立して開発やテストができる環境を実現しました。

これにより、モバイル、スマートフォン、HTML5や他のフォーマットに適応するのも容易となり、且つテンプレートがHTMLベースであるため、システム開発者でなくても新しいテンプレートを準備ができ、テンプレートの固定部分やパラメータの修正をも可能とする副次効果も生まれました。

また、村尾氏は移行中のトラブルの備えについて次のように述べる。「我々はサイトのほとんどをテンプレート化していますが、TeamSiteがファイル単位でも利用できたことは開発時に助かりました。実際にはテンプレート化に成功して運用していますが、2年にわたる全体のプロジェクト期間中に何かあったときには、コンティンジェンシープラン(緊急時対応計画)としてファイル単位での運用に変更できるというのは安心できました」

今回のプロジェクトでは、みずほグループの大規模なコンテンツ移行に際して、コニカミノルタ側にて既存テンプレートの移行用ツールを開発。制作チームとも連携することで、精度が高く、非常に効率の良い移行を実現し、スケジュール遅延リスクを回避しました。

コーポレート・コミュニケーション部
Web企画チーム
調査役
春田 英利子氏

TeamSite導入により得られた効果とは

みずほフィナンシャルグループがTeamSiteの導入後、最も高い効果として目指していたのは、ガバナンスの強化でした。

同じルールでWebサイトを運営するためには、HTMLソース、デザイン、ユーザビリティなどを標準化して、Webサイトの品質を一定水準以上にする必要がありました。TeamSiteによって運営ルールを統一することで部署単位での部分最適化を避けることができ、HTMLソースやデザインを標準化することでユーザビリティやアクセシビリティを保つことができるようになりました。

「社内の担当者にはしっかりとしたマニュアルを用意し、タイトルと内容を入れるだけで更新できるようにしているため、担当者の異動などがあってもすぐに対応できます。独自の標準化ルールを立ててしまうと、属人的であったり、解釈にブレが出てきたりするため、標準化しているつもりでもしっかりとしたものにならない場合があります。そのため、W3C勧告のWCAG 2.0など、社外の標準化を取り入れることで実際の制作作業を行う人のブレを少なくしています。新たな制作会社に発注する場合でも、我々が作成した制作ガイドラインを渡せば、一定の範囲内にブレを抑えることができます」(村尾氏)

コスト面でも、テンプレートを修正してページを再生成するだけで済む場合が多くなり、制作コストの約20%削減を実現されました。Webサイトを管理するTeamSiteを基盤システムに組み込むことで、セキュリティを確保するための運用管理を基盤システム側で一元管理できるようになり、運用コストも下げることに成功しました。

また、コンテンツ配信管理システムのOpenDeployを導入することで、スピードの向上も図ることができました。これまで掲載までに5~10分かかっていたのが数秒で公開できるようになったと村尾氏は話します。「適時開示のニュースリリースなどは、誤って早い時間に掲載されることを避けるため、5~10分のタイムラグを見越して早めに掲載することができず、掲載可能な時間が来てから公開することになります。決算時には複数のリリースを公開する必要があるため、すべて公開するまでには30分くらい時間がかかってしまい、いち早くリリースを求めているアナリストの方々にすばやく情報を提供できないことになります。お客様の情報を求めるスピードが早くなっているなかで、数分が数秒になったことは大きなメリットです。また、アップロード完了までの業務効率が向上し、その時間を他の作業に充てられるようにもなりました」

さらに、今回の大規模プロジェクトを成功させることによって、ユニークユーザー数やアクセスユーザー数が10~20%増えているという結果もでています。

定量効果 定性効果
  • 制作コスト 20%削減
  • 運用コスト 20%削減
  • 掲載、配信スピード向上(5~10分/件 → 数秒/件)
  • アクセス数 10~20%アップ
  • ガバナンス強化
  • BCP対策強化
  • ユーザ指向のテンプレートシステムによる、担当者変更時の教育負荷削減

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