自由に立ち寄り、仕事し、コラボできる拠点の快適利用を強力に支援

混雑状況監視システム

コニカミノルタ株式会社 Innovation Garden OSAKA Front　導入事例

総務部関西エリアグループ梅田総務グループリーダー小手川誠

人が集まり、コラボし、新しい発想を創出し、イノベーションを推進するというこのオフィスのコンセプトを、画像IoT という側面からしっかりとサポートするソリューションが出来上がりました。

オフィスの混雑状況をリアルタイムに知らせるカメラ＋AIソリューションを構築

コニカミノルタ関西地区の画像IoT／AI 技術の事業開発とオープンイノベーション推進の拠点として誕生した「Innovation Garden OSAKA Front」。社員が誰でも自由に立ち寄り、仕事に集中し、交流しながらアイデアを創出できるオフィスであるため、開設当初よりワークスペースの混雑が心配されました。この課題に応えるため、先進のカメラシステム「MOBOTIX」とAI ソフトウェアを組み合わせたソリューションを開発。オフィスの混雑状況を外部からスマホでチェックできるとともに、状態監視ソリューションの自社実践の場として、オープンなコラボレーションを推進するオフィスを力強くサポートしています。

Innovation Garden OSAKA Front

課題

自由に立ち寄り、仕事ができるオフィスの混雑を防ぎたい
セキュリティー目的で設置したカメラを使用できないか
オフィス開設と同時に「MOBOTIX」ソリューションも稼働したい

解決のポイント

「MOBOTIX」とAIを組み合わせたソリューションを構築
混雑を「見える化」するソリューションを自社実践で実現
エンジニアとの綿密な打ち合わせで工事との同時進行を実現

MOBOTIX導入における満足ポイント

誰でも自由に働ける環境づくりを最新のカメラソリューションでサポート
セキュリティー強化と混雑状況の確認を「MOBOTIX」とAIで両立
オフィスの混雑状況を、We bサイトを通じ外部から確認が可能

お客さまの満足を裏付けるMOBOTIXの革新性はこちら

インタビュー

総務部関西エリアグループ梅田総務グループリーダー　小手川誠

導入の背景

大阪の中心地梅田に画像IoT/AI技術開発の拠点を開設

大阪の中心部梅田駅すぐ近くに誕生した巨大施設、グランフロント大阪。数多くのテナントやオフィスなどが集まる商業複合施設です。そのタワーA 32階に、コニカミノルタが開設したのが「Innovation Garden OSAKA Front」です。「ここはサテライトオフィスの機能を備えた画像IoT/AI技術の開発拠点としてオープンしました」。答えていただいたのは、梅田総務グループリーダーの小手川誠さん。関西地区において、画像IoTや状態監視など、これからの技術を担っていくオフィスとして2019年８月に開設。「それだけでなく、社内外のメンバーとコミュニケーションを取りながら、新たなビジネスを探っていくことも考慮しています」。開発のメンバーだけでなく、業務や部門など組織の枠を超え、またパートナー企業を巻き込んでオープンにイノベーションを推進していく、という役目も担っています。

人が集まり、コラボし、新しい価値を生み出せるオフィスへ

「今までの拠点は、開発の拠点、生産の拠点、営業の拠点というように分かれていて、業務ごとに壁がありました。このオフィスは部門・業務に関係なく集まって仕事に集中し、自由にコラボできる空間として構成されています」。オフィスは、イベントやアイデアソンを行うコラボレーションスペース、誰でも気兼ねなく来訪して仕事ができるイノベーションスペース、開発メンバーが常駐するクリエイションスペースの、大きく３つに区分けされ、全体は壁や仕切りを極力減らしたオープンなスペースで構成されています。「基本的にコニカミノルタの社員ならば誰でも立ち寄って、自由に仕事ができるのが特長です」とのこと。しかし、一つ心配されるのが、誰でも仕事ができるオフィスにすると、540㎡という限られたスペースでは、人が集まり過ぎて混雑してしまうのではないかということ。そこで考えたのが革新的なカメラシステム「MOBOTIX」を使ったソリューションでした。

「MOBOTIX」システム構成概要図

導入の効果

オープンスペースによる自由な交流・発想で、新しいアイデアの創出を目指すコラボレーションスペース

「MOBOTIX」とAIを組み合わせた課題解決ソリューションを

「もともと監視カメラという用途で『MOBOTIX』の導入は決まっていました。これをうまく活用できないか、と考えたわけです」。「MOBOTIX」は、カメラ本体にCPUを内蔵したエッジコンピューティング思想を採用。動体検知、照度、温度、マイクなど多彩なセンサー機能を搭載したIPネットワークカメラシステムです。先進のカメラシステム「MOBOTIX」ですが、現状、カメラ単体だけでは人を検知することはできません。そこで担当エンジニアと打ち合わせを重ね、生まれたのが「MOBOTIX」とAIを組み合わせたシステムでした。「MOBOTIX」が撮ったコラボレーションスペース、イノベーションスペースの映像を、AIソフトウェアが解析してエリア内の人を判別し混雑を「見える化」、その人数によって〈満席〉〈残席わずか〉〈空きあり〉の3段階に分け、会社のポータルサイトに表示する仕組みです。さらに「このオフィスは我々のビジネスの強みである画像IoT/AI技術の開発拠点なので、状態監視ソリューションを自社実践することは、パートナーやお客様に認知していただけるチャンスになるという思いもありました」。開発拠点の目的に合致していることも、大きな後押しになりました。

オフィスに来る前にオフィスの混み具合の確認が可能に

人が集まり、コラボし、新しい発想を創出し、イノベーションを推進するというこのオフィスのコンセプトを、画像IoT という側面からしっかりとサポートするソリューションが出来上がりました。このオフィスで仕事をしたいと考える社員は、オフィスの混み具合をスマートフォンで事前に確認し、外部からチェックが可能です。「まだ稼働して半年余りですが、例えば本社の社員が大阪方面に出張の折に、空いた時間にちょっと仕事をしたり、また関西の広いエリアを担当する営業マンが、担当エリアの移動中に立ち寄って業務をこなしたり、既にさまざまなニーズで活用してもらっています」。折角オフィスまで来たのに満席で帰らなければいけない、という状態は解消されました。

綿密な打ち合わせで開設と同時にソリューションをスタート

セキュリティー＆混雑状況監視の役目を果たすカメラ

完成するまでには、小手川さんをはじめとする総務部と、「MOBOTIX」の担当エンジニアが何度も打ち合わせを重ね、詰めていきました。「オフィスのオープンと同時にこのソリューションも始めたいと考えていたので、レイアウト工事や什器の取り揃えと同時進行で構築を進めていきました」。部屋の形状、什器の配置などで、人を検知する精度、範囲は大きく変化します。「カメラの設定位置を決めるのが大変でした。システムの構築自体は1カ月半ほどですが、その調整に大きな時間と手間がかかりました」。このレベルのオフィス規模で、イノベーションスペース、コラボレーションスペースが隣接し、且つオープンスペースで交わるというのは、コニカミノルタでも初めての試み。今後のオフィスのさらなる発展が期待されています。「このシステムを機会に、自社実践で採用している会議室予約システムや、デジタルサイネージでの情報提供等を促進し、オフィスを盛り上げていきたいですね」。

今後の展開

ここで生まれたイノベーション研究成果をさらに活かすために

「今回の『MOBOTIX』ソリューションは、今、会社を挙げて取り組んでいる“ いつでも、どこでも、だれでも働ける環境づくり” という視点からみても、存在感があるのかなと考えています」と小手川さん。働き方改革という意味でも、この取り組み意義があるとおっしゃいます。さらに、今後についてもお伺いしました。「オフィス全体としては、ここで生まれたアイデアや成果を高槻に完成する開発センターにフィードバックしていくことが重要です。そのためにはオープンな環境ならではの自由闊達な交流を深め、新たな開発や価値創造に結びつけていきたいと考えています」。「MOBOTIX」ソリューションを活用して、自由に訪れ、快適にコラボし、仕事に集中できるオフィスづくりを推進するコニカミノルタ「Innovation Garden OSAKA Front」を取材しました。

Innovation Garden OSAKA Front について
https://www.konicaminolta.com/jp-ja/newsroom/2019/0819-01-01.html

担当エンジニアから

セキュリティー強化と混雑状況の監視を両立する効率的なソリューションを実現

「MOBOTIX」は、数々の先進の機能を持つIPネットワークカメラですが、これ単体では混雑状況の確認まではできません。そこでAIソフトウェアと組み合わせるソリューションを提案しました。当初は、さまざまなセンサーを使ってやろうという話もありましたが、コストと時間のことを考えると現実的ではありませんでした。
「MOBOTIX」なら、監視カメラとしての活用はもちろん、今回のソリューションのような使い方もできるので、コストを最小限に抑えつつニーズに応えることが可能です。これなら、オフィスを訪れる人に事前に情報を提供することで、機会損失を防ぐことができます。現在、さまざまな分野のお客様に「MOBOTIX」をベースとしたソリューションを展開し、成果を上げています※１。これからも、多岐にわたるお客様のさまざまな課題に対して「MOBOTIX」とAI を組み合わせ、最適な提案をし続けたいと考えています。

状態監視事業推進部

※ 1：「平成30年度総務省 IoTサービス創出支援事業の成果報告」
https://businesssolution.konicaminolta.jp/business/products/mobotix/news-press/2019/soumu-iot-result-report/index.html

企業プロフィール

名　　称：コニカミノルタ株式会社
住　　所：本社/東京都千代田区丸の内2-7-2 JP タワー
Innovation Garden OSAKA Front /大阪市北区大深町4-1 グランフロント大阪タワーA 32 階
設　　立： 1936年12月
従業員数：単体 5,207名（2019年3月現在）連結 44,360名（2019年3月現在）

事業内容：
オフィス事業／ IT サービス・ソリューション、オフィス
プロフェッショナルプリント事業／産業印刷、マーケティングサービス、プロダクションプリント
ヘルスケア事業／ヘルスケア（画像診断）、医療IT
産業用材料・機器事業／〈産業⽤光学システム〉計測機器、映像ソリューション（プラネタリウムなど）
／〈材料・コンポーネント〉機能材料（OLED、素材含む）、光学コンポーネント、IJ（Inkjet）コンポーネント
U　R　L： https://www.konicaminolta.com/

グランフロント大阪タワーA（右側）

1873年の創業以来培ってきた多彩な技術を活用して、情報機器や産業用光学システム、医療用画像診断システムなど、さまざまな分野の事業を展開。自らが「課題提起型デジタルカンパニー」としてデジタルイノベーションをリードする企業を目指す。現在、世界中の4万人を超える従業員が、お客様を中心に据え、お客様の真の課題を洞察し、ビジネスの現場で働く方々のさまざまな課題解決に取り組む。自社だけでなく、お客様やサプライヤー、パートナーともオープンにつながり、その力を最大に活かし、社会に革新をもたらす新たな価値を創造するという強い意志と情熱を持ち、経営に取り組み続ける。

記載されている情報は取材時のものであり、閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。（取材時：2020年1月）
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