2017.10.23

IRサイト成功のために押さえるべきポイントとは?

これまで、IRサイトは情報開示の義務を果たすことができればそれで良しとされてきました。しかし、今日では株主・投資家による企業へのより深い理解を求めて、よりわかりやすい、利用しやすいIRサイトへと積極的にリニューアルを実施する企業が増えています。

各企業のIR担当の方も、自社のIRサイトをどうリニューアルして行くかを日々検討されていることと思います。そこで、本コラムでは、成功するIRサイト構築に不可欠な要素や成功ポイントなどをわかりやすく説明します。

 

今IRサイトに求められるものは何か?

企業の株主や投資家は、株式保有のしかたにより下の図1のように分布しています。多くの企業は株価安定のため、図の右上のグループ、すなわち、長期志向で資本効率性・収益性の関心が高い、中長期目標の投資家の株主比率が高まることを望んでいます。

このグループは、個人投資家、年金・保険運用の機関投資家、外国人投資家などにより構成されています。そして、これらの人たちに、企業の財務・決算情報や企業・経営情報をより正確に、より深く理解してもらうことが重要になります。

このために必要となる情報提供は、これまで証券会社を通じての資料提供やIRセミナーの開催などを主体として行われてきました。しかし、インターネット利用が常識となった今その主体がIRサイトとなっています。企業の資本政策の成否が、どのようなIRサイトを構築するかに委ねられていると言っても過言ではないでしょう。

IRサイトに必要不可欠な要素

では、どのようにIRサイトを構築すれば資本政策に好影響をおよぼすようにしていくことができるのでしょうか? その視点の1つが、第三者機関の行っているランキングです。

例えば、モーニングスター株式会社は毎年、上場各社のIRサイトの優秀性を評価し「Gomez IRサイトランキング」を発表しています。多くのIR関係者が注目しているこのランキングは下表の項目により評価されたものです。

「Gomez IRサイトランキング」の評価項目と内容

IRサイトの改善にあたっては、こうした評価項目を試金石とすることも良いでしょう。

この評価項目のなかで特に注目したいのは、財務・決算情報や企業・経営情報の充実度に加えて、Webサイトの使いやすさ、情報開示の積極性・先進性が挙げられていることです。基本となる情報開示のさらなる充実を図ることに加え、株主・投資家に対して正確に、かつ、より深く理解をしてもらえるような使いやすさ、情報開示方法の工夫が求められているわけです。

では、このようなIRサイトを構築するためには、どのようなポイントに注意すべきでしょうか?

IRサイトの成功ポイントとは?

一口に投資家と言っても、「個人投資家」「機関投資家」「外国人投資家」といった形でより細分化することができます。

そして、IRサイトの構築にあたっては、それぞれの特性やニーズに対応したサイト作りが必要です。

個人投資家に向けて

個人投資家には高齢者の比率が高く、PCやスマートフォンといったデバイスの操作に不慣れな人も多いです。そのため、次のような配慮が必要となるでしょう。

  • 個人投資家が求めている情報、すなわち事業内容、優位性・強み、戦略、業績、株主優待などの項目を優先的に表示する
  • 「3分でわかる○○○」などを用意してわかりやすく、取り組みやすい情報提供を行う
  • 大きめのフォントを使って行間に余裕をもたせるなど、レイアウトに高齢層の方への配慮を行う

機関投資家に向けて

機関投資家への対応としては、アナリストによる詳細な企業分析が行われることを想定しておく必要があります。例えば、次のような対応が必要でしょう。

  • 見やすさや検索への利便性のため、財務情報をPDF形式だけではなく、HTML形式でも作成・表示する
  • ダウンロード用のExcelやPDFのファイルを設置し、アナリストがデータを加工しやすくしておく
  • 利用者が指標を選択してグラフが自動的に生成されるチャートジェネレータを提供する

外国人投資家

ビジネスのグローバル化が著しい今日、資本政策においては、個人・機関を問わず外国人投資家に対して情報を発信することも不可欠となっています。そのため、次のような対応によって外国人投資家に対しても情報を発信しましょう。

  • 日本語サイトと同等の情報量を持つ英語サイトを提供する
  • 外国人投資家がよく閲覧していると思われる米国企業サイトと同様のページ構成、遷移のサイトとする

成功するIRサイト構築のためには上記のポイントを含め、情報発進力を強化するとともに、見やすさ、わかりやすさ、感じの良さに留意することが重要です。

そのほかに考慮するべきポイント

一方で、経営や財務に関わる情報を網羅的に取り扱うIRサイトでは、適切なセキュリティ対策を施すことも欠かせません。例えば、次のようなセキュリティ対策は、あらゆる企業のIRサイトで必須と言えるでしょう。

  • すべての非公開情報は暗号化して扱う
  • CMSを利用する場合はパスワードなどの管理に注意する
  • アカウントは1人1つとし、承認などのアクセス権限も制限してアクセスログの状況を閲覧できるようしておく
  • テストサイトのURLやパスワードは漏えいしないよう慎重に扱う。
  • ファイル名をランダムにし、推測されやすいファイル名は普段から利用しないようにする

まとめ

株主・投資家による企業へのより深い理解を得るために、わかりやすく、利用しやすいIRサイト作りが重要であることを説明してきました。それぞれの企業によって重点を置くべきポイントが異なることと思いますが、高い評価を受けている他社IRサイトを研究するなどの努力と工夫により理想的なIRサイト構築に近づけたいものです。

コニカミノルタは「Gomez IRサイト総合ランキング」で4年連続金賞を受賞、自社実践を通じて蓄積したノウハウをもとに、IRサイト構築のご支援を行っています。IRサイトのリニューアルに課題をお持ちの企業様は、お気軽にお問い合わせください。

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